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英雄伝説 閃の軌跡III 【えいゆうでんせつ せんのきせきすりー】 ジャンル ストーリーRPG 対応機種 プレイステーション4Nintendo Switch 発売・開発元 日本ファルコム 発売日 【PS4】2017年9月28日【Switch】2020年3月19日 定価(税込) 【PS4】 通常版 8,424円 初回限定KISEKI BOX 9,936円 ダウンロード版 7,200円【Switch】7,678円 レーティング CERO C(15才以上対象) 判定 なし ポイント 3年ぶりの続編主人公以外のメインキャラクターが一新クオリティが全体的に向上したいつもながらの良質なBGMとストーリー ドラゴンスレイヤー 英雄伝説シリーズ 概要 ストーリー(公式サイトより抜粋) システム 評価点 問題点 賛否両論点 その他 総評 余談 概要 日本ファルコムの二枚看板の一つ・英雄伝説シリーズ第3期『閃の軌跡シリーズ』の3作目。 前作から更に2年近く経過したエレボニア帝国を舞台としている。これまで軌跡シリーズでは2部作(空3rdは外伝扱い)構成だったため、本作が最も長期に渡るシリーズとなった。 『空の軌跡』と違い、正統なる3作目なので、主人公はこれまでと同様リィンだが、今回は学生から教師(教官)という役割に変更されている。また、彼以外のメインキャラは一新されている。 前作、前々作からプラットフォームがPS4になったため、あらゆる品質が向上しているのが大きな特徴といえよう。 なお、『空の軌跡』を含めた過去作をある程度知っていることを前提として記載しているので、ご容赦願いたい。 ストーリー(公式サイトより抜粋) 七輝暦1206年、春――あの内戦から1年半近く。大陸最大の貿易都市、クロスベル自治州を併合し、数ヶ月後には北方のノーザンブリア自治州を併合したエレボニア帝国は宿敵、カルバード共和国を大きく上回り、名実共に大陸最大の国家となっていた。その一方、帝国政府による中央集権化が加速し、税制も統一されること。貴族に統治されていた地方は混乱・弱体化し、新たな問題も生まれつつあった。そんな中一かつて内戦で暗躍し、退けられた結社《身喰らう蛇》が、数多の猟兵団や共和国の動きに紛れるように、沈黙を破って密かに動き出し…時を同じくして、帝都西郊・リーヴスの街に、一人の黒髪の青年が降り立つ。《灰色の騎士》 リィン・シュバルツァー。学生の身ながら、灰の騎神ヴァリマールの乗り手として内戦終結に貢献し、クロスベル戦線や北方戦役でも活躍した“若き英雄”――2月に名門・トールズ士官学院を卒業したばかりの彼が、新たに “教官”としての道を選び、とある新設校へと着任したのである。――トールズ士官学院・リーヴス第II分校。皇太子の入学を受け、本格的な軍事学校へと変革された本校とは対照的に、訳ありの貴族子女や問題児、外国人などを受け入れた“落ちこぼれ”の分校。分校長は、旧貴族連合軍の総司令だった《黄金の羅利》オーレリアが務め――そして3つに分かれたクラスの中には、 VII組《特務科》――リィンが担任を務める少人数の特務クラスがあった。 システム 基本的なものは『II』を参考。変更、追加された部分のみ記載。 騎神戦 教官であるリィン、そして生徒であるキャラクターも機甲兵を使って複数名でのバトルが繰り広げられる。こちらは通常戦闘同様、戦術リンクなども使える。 戦闘関連 オーバーライズが廃止された。 ブレイブオーダーシステム。崩しを発生させることでブレイブポイント(BP)を溜めて、キャラクター固有のオーダーを使用できる。効果は味方全員に適用され、いつ使ってもディレイは発生しない。 ブレイク。攻撃することで敵のブレイクゲージを減らし、このゲージが尽きると暫くの間行動不能にできる。このときはアイテムドロップが確定したり、崩しが100%発生したり良いことづくめ。 高揚(敵専用)。敵のHPが減ると使ってくる。ブレイクゲージが全回復、能力向上、HPを回復したりもする。ただしブレイクが発生しやすくもなる。 サブクオーツ。マスタークオーツと別のマスタークオーツをもう1つセットできる。ただし適用される効果は初期レベルの効果のみ。 アサルトアタック。アサルトポイント(AP)を消化して、フィールドモンスターに当てることで、開幕時に敵のブレイクゲージが半減した状態になる。手配魔獣などには効果なし。APはフィールドに点在しているオブジェクトを破壊、または特定のクオーツの効果でチャージされる。 ミニゲーム カードゲーム「ヴァンテージマスター(VM)」。ルールは簡単に言えば◯ーフストーンに近い。ちなみにブレードは廃止された。冒険の先々でキャラクターと勝負が可能。絆キャラなら、勝利すると好感度が上がる。 釣りシステム。システムが大きく見直され、HITと巻き上げのアクションが大きく二分された。HITはタイミングよくボタン押下だが、巻き上げは◯ボタン連打ではなく、タイミングよく押し込んだり離したりするように変更。 その他 メールシステム。依頼の報告や、遠く離れたキャラの絆ポイントを稼ぐのに使われる。 OPTIONSボタンでイベントスキップができるようになった。テキストスキップの速度も速くなった。 評価点 爆速になったロード 特に戦闘への移行がわかりやすい。ローディングは1秒にも満たないほどであり、バトルが非常に快適になった。マップ移動も、これまでに比べれば数秒で済むので相当速く感じてストレスフリー。一部のマップやイベントシーンでは多少長めだが、そのときは特殊なロード画面が流れるので予測しやすいのもありがたい。 グラフィックの向上 ハードが変わったので当たり前ではあるが、背景やモンスターの鮮明さがよりリアルになった。加えて、キャラの表情などの造形が細かくなり、以前よりも感情表現がわかりやすくなっている。分校制服についている謎ベルトによる一部キャラの質感もだいぶ凝っている。 特に『I』や『II』で不満が続出した、人間キャラのモデリングが大幅に改善されていることは特筆に値する。 本作では、時折その『I』や『II』の様子を回想するシーンがあるが、この際にはその時のPS3版の画面がそのまま使われており、本作とのクオリティの差がはっきりと表れている。 ダイレクトコマンド アーツや道具を使用したい時に指定のメニューにカーソルを合わせるひと手間をはさむことなく、それぞれワンボタン押すだけで素早くメニュー表示ができるようになっている。これにより戦闘テンポが大幅に向上した。 多少の慣れが必要ではあるものの、従来作以上にテンポの良いバトルを楽しめるとして好評である。 魅力的なキャラクター 前述した通り、リィン以外のメインキャラクターは一新されているが、登場人物たちは、今作においてもいずれもいい意味で強い個性を持っている。 + 長めなので閉じ。 リィン・シュヴァルツァー 前作のラストにおけるオズボーンの策謀から、カルバード共和国との小競り合いの調停などを任じられるようになり、その活躍から「灰色の騎士」と呼ばれ、英雄視されるようになった。「英雄伝説」と銘打たれているが、ゲームの中で英雄と呼ばれるようになるのは異例と言える。『I』『II』における体験や、灰色の騎士としての活動などを通じて、人間として一皮剥けた部分が目立つようになり、教官になったこともあり、主人公としての安定感もより強くなっている。一方、義妹のエリゼのことになると途端にシスコンを発症し、生徒たちも普段のリィンとのギャップに言葉を失うほどで、不幸続きの彼を知るプレイヤーにとっては、このコメディ要素は一種の清涼剤となっている。 ユウナ・クロフォード(画像右側のピンク髪の少女) クロスベル出身の少女。特務支援課や遊撃士協会に憧れており、自らも警察に就職することを志していた。今まであまり居なかった「お調子者の元気娘」。「空」の主人公であるエステルが近い。パーティのムードメーカーとして活躍し、愛着も湧きやすい。 クルト・ヴァンダール(画像真ん中の青髪の青年) ヴァンダール流と呼ばれる流派の使い手で、シリーズにも幾度か出演している「ミュラー・ヴァンダール」の弟。当初は生意気でぶっきらぼうな印象だが、早々にリィンに心を開き、素直に一人の剣士、人間として認める。下心というものが一切なく、何を言っても様になるのはどことなく過去のリィンを彷彿とさせる。 アルティナ・オライオン(画像右上の銀髪の少女) 「黒兎」のコードネームを持つ、帝国情報部のエージェント。正確には「II」から登場しており、この時は敵だったが本作では味方として登場している。一生懸命『感情』というものは何なのか理解するために、ひたむきに努力する姿が好印象のクーデレキャラ。なにより無口無愛想ロリ体型少女なので、それだけでも属性てんこ盛りなせいもあるが。 ミュゼ・イーグレット(画像奥左側の緑髪の少女) これまたあまり居なかった「色香を振りまく食えないお嬢様」。女性版オリビエといったところか。リィンのことを隙きあらば誑そうとする。あまりに露骨な態度なので、リィンですら警戒するレベルの曲者。実際、相当な大物だった。 アッシュ・カーバイド(画像奥右側のアッシュブロンドの青年) あまり、というかほぼ初登場ともいえる「不良キャラ」。アガットや、「東亰ザナドゥ」の高幡志緒に造形に近いが、彼らは威圧的だが真面目であるため、アッシュとはキャラは被らない。露悪的で口が悪く、女遊びや素行も相当悪い。しかし、性格そのものは素直で実直な面もあり、ツンデレに近いものになっている。実は、リィンに匹敵する不幸な人。 ミハイル・アーヴィング 当初はお堅い頑固キャラだが、中間管理職の気苦労や、徐々に角が取れていく様は見ていて微笑ましい。あるキャラとの絡みでは、完全に心配症なお兄ちゃんな面が強調され、最初は気に入らないが段々好きになっていく典型キャラといえよう。 トワ・ハーシェル 先輩教官として登場。メインキャラと比べると出番が多いとは言い難いものの、旧来の可愛らしさは健全。どことなくヘッポコさが強調されている。彼女の実家に行くイベントはファンなら必見である。 ランドルフ・オルランド 『零の軌跡』から参戦。本作では派遣という扱いで、トールズ士官学院第二分校に教官として就任する。苦労人であるリィンの良き先輩で、清涼剤にもなってくれる。しかし、第2章では少々歯がゆい立場になってしまっている(後述)。 アガットとティータ 『空の軌跡』から参戦。戦闘の参加は少ないが二人の仲睦まじさは健在で、ファンには嬉しい役どころを担う。アガットの態度が妹ではなく一人の大切な少女というように変化しており、幸せな雰囲気を醸し出して爆発しろ応援したくなるだろう。本作でも大勢の人たちにその熱い仲を冷やかされている。 旧VII組の面々 演習先で幾度となく邂逅する。1周目では非常に強力なので、戦闘面でも頼りになる。あるキャラは終盤にとんでもない躍進を遂げ、プレイヤーの度肝を抜いた。 分校長・オーレリア 『閃の軌跡II』でシリーズ最強格ともいえるアリアンロードに対抗心を燃やすだけしか出番がなく、噛ませ犬さが目立ってしまったが、そんなマイナスイメージをあざ笑うかのような人外っぷり。竹を垂直に叩き割ったような武人であり、どんな無茶なことだろうが実現できそうな、色んな意味で『規格外』なキャラだったため見ていて清々しい(パーティーが全員でかかって倒せる大型モンスターを『空気読め(意訳)』で文字通り一撃必殺で屠る)。彼女の規格外という表現はリィンによるもの。人外待ったなしの彼女に隠れてしまっているが、腹心であるウォレスも忘れてはならないだろう。彼も彼で見せ場があり、そのさまは人外に片足を突っ込んでいると言える(ダンジョンフロアを半壊する攻撃を何と闘気で凌ぎきり、敵方を驚かせた)。 蒼のジークフリード 今作から登場した敵勢力の一員。代理人を名乗り、リィンの行く先々に立ちはだかり、忠告を残して去っていく謎の男。しかし正体はリィンならずプレイヤーからも明らかであり、本編中でも『あいつで間違いない』と指摘されるが、最後の最期まで立ち会っているだけに確信は抱くことはできていなかった。しかし終盤でついにベールを脱ぐことになる。 他にも、過去作に登場したキャラクターが非常に多く登場。分校があるリーヴスには、前作で登場した元トールズの生徒も何名かそこそこの出番で再登板している。中でも序盤から登場するムンクやロジーヌなどのイベントは、ある意味やりこみ派がニヤリとできるだろう。 シナリオ関連 ストーリーに記載されている通り、本作は1206年と、他のシリーズのどれよりも未来の話を扱っている。 これにより、前作の問題点の1つであった、『碧の軌跡』でオチが読めているという点が解決し、さらに後述する通り、展開こそ賛否あるものの『碧』の舞台のその後が体験できる。 また、成長を果たした旧作のパーティキャラクターも多数登場。これまで旧作のキャラクターは、『零』で2人加入し、『II』では加入ではなく視点変更という形で2人が使用できたのみだったが、今作では実に5人の旧作キャラを使用できる。 そのうちの一人アガットは、かつてSクラフトだった「ダイナストゲイル」を通常クラフトとして使用可能となっており、『空』の頃より更に強くなっていることが示唆されている。ティータも、『空の軌跡3rd』で猛威を振るった「オーバルギア」の後継機に乗り込んでおり、ますますパワーアップしている。 「II」までは明らかにされていなかった、帝国の西部に足を運べるようになった。 「I」において、リィンとは別の班が演習先として向かった「セントアーク」、「パルム」などを実際に訪問することができ、その際は「I」における行動が振り返えられたり、住民たちから言及されたりする。 英雄伝説ならではの、住民たちの豊かな個性も健在。資産家のクインズ卿一家は、旅行で様々な場所を家族と共に立ち寄っており、幾度も「新VII組」の面々と顔を合わせることになる。 本作のメインキャラである「新VII組」は、教官であるリィンを含めると最終的に6人となる。 前作までのメインキャラである「旧VII組」は人数が多すぎた上に、前述した通り「II」ではリィンとクロウのやり取りが主になっていたため、空気気味なキャラが続出していた。しかし今回は、絆イベントに頼り切っておらず、全員に見せ場がほぼ均等に与えられている。 見せ場自体もおおむね良好に捉えられており、基本的には「新VII組」のメンバーは「旧VII組」を上回る人気を獲得している。 生徒から教官という立場に変わったため、前作とはまた異なった趣のあるシナリオが目白押し。特に宿舎の風呂イベントは必見。もちろん、女キャラクターとの甘ったるいやりとりでニヤニヤしてもいい(*1)。 1章では、『空の軌跡』におけるキーポイントである「ハーメル村」を実際に訪れることができる。 BGMも『空の軌跡』で使われた「ハーメル」が使用されており、懐かしさを感じるプレイヤーが続出。当時の事件を知るアガットやティータも加わり、被害者たちの冥福を祈るシーンは、シリーズでも屈指の感動イベントとなっている。 また、被害者の1人であるレーヴェの仲間で、リィンたちにとっては敵にあたるデュバリィとシャーリィが彼の墓に花を手向けており、友人だったというマクバーンをはじめ、結社の中でも人望があったことを告げてくれる。さらに、リィンたちが花を手向ける時間を与えて、その後も村に影響を及ぼさない場所で雌雄を決するという計らいを見せてくれる。 それでも、結社の執行者NoIIで、なおかつ人望の篤かったレーヴェたちにとってゆかりのあるこの地点を潜伏地点に使うことについては、味方サイドから反発されたが、デュバリィ達も不本意であったことが明かされている。 ただし、本作で「ハーメル村」に関わる新たな謎が浮上。完全なる解決はまだ先のこととなる。 ある程度明らかになってきたシナリオ 本作は、状況の変化がいつもよりスピーディーで、大事なことが進まないという事態にはなっていない。さらに、物語の後半で、ある重要なキャラ2名から軌跡シリーズの根幹ともいうべき超重要な真実が明らかにされる。それによって新たな謎が現れたのも事実だが、シナリオが大きく動き出したと捉えることのほうが大きく、今後のシナリオに期待感が増した。 いつもながらのJDKサウンド 毎作安定の熱さとクサさを提供するFalcom Sound JDKのクオリティは健在。特に、3章の佳境、ジュノー海上要塞攻略時に流れる「solid as the Rock of JUNO」は1作目の「Atrocious Raid」と同じ立ち位置となる名曲。New Gameで早速聴けるので堪能するといいだろう。また、騎神のテーマ曲である「Lift Off!」や、エンディングテーマの「嘆きのリフレイン」も、高い評価を得ている。 これまでと比べると本気の一曲(*2)という象徴的な楽曲が乏しいという意見があるが、OPのインストゥルメンタルバージョンは流れるシーンも相まって評価は高い。 前述した通り、『空の軌跡』で流れた名曲「ハーメル」も健在で、イベントに強い感動を添えてくれる。 問題点 バグが多い 進行不能バグ(データが壊れているので単純にやり直すだけでは不可)、マスタークオーツ消失バグ、暗転バグ、グラフィックバグ、フリーズバグ、再現性の高いエラーバグ等など大小様々なバグが確認されている。フリーズバグはマップ移動の際に起こることがある。それ以外のバグは条件がはっきりしておらず、突発的に発生する。10月27日のバージョン1.04で大体改善された。 マスタークオーツバグ(パッチで改善済み) 5/20のボート小屋でボスを倒したあとエマが加入する際に発生する。概要は『2周目以降で、彼女が装備したマスターおよびサブクオーツが、離脱するタイミングで永久的(*3)に消失し使えなくなる』というもの。エマのサブクオーツはメインキャラのマスタークオーツをサブクオーツとするので、特に付け替えていない場合、有用性の高い初期に入手できるマスタークオーツが消失するおそれが高い。回避するには消失させたくないクオーツを4人のサブクオーツに割り当てるか、2周目でアイテム引き継ぎを行わない方法がある。ただし、後者はその他アイテムも引き継げないため、周回している気分ではサクサク進められなくなる。 トロフィー獲得にも関わる重大なバグだったが、上記の通り1.04のパッチで無事改善された。ちなみに消失したマスタークオーツもパッチ適用で戻ってくるようになっている。 アイテムやデータを守るためにも、常に最新のパッチを当てておこう。 シナリオ関連 リィンは危機が訪れると《灰の騎神》ヴァリマールを呼び寄せようとするのだが、章のクライマックス以外は尽く邪魔される。一度や二度ではなく、何度も。その結果、ヴァリマールを呼ぶ=邪魔される という、ある意味お約束ネタと化しているため、予測がつきやすく展開が陳腐に見られがち。 これ以外でも、「生徒や関係者を危険な目にあわせないよう自分だけが死地に向かう」「仲間を守るため、自分の犠牲を厭わず神気合一を試みようとする」ということを繰り返しており、そのたびにメンバーから窘められる。前者は確かに教官として正しい行いで、後者についてもリィンの現状を鑑みれば理解できるが、シナリオの構成としては問題と言えるだろう。幸い、そこまで頻度が高くないのが救い。評価点にも記載したが、それ以外はまともな大人なのでキャラとして破綻はしていない。むしろ、「旧VII」の見せ場のために犠牲になっているという声もある。 本作は、「II」の項目で記載されている黒の史書イベントを見ている前提でストーリーが展開される。このイベントではトールズ教官のトマスと同級生のロジーヌが教会の守護騎士と従騎士であることも明かされており、見ていないプレイヤーには唐突感が強い。これに関連して本作でも黒の史書の断片を集めることを要求されるが、こちらは周回を強要されることはなくなっている。 テキスト関連 普段あまり使わない熟語(韜晦、など、教養以前に、まず一般書物では目にしないような難解な熟語)も当たり前のように使ってくることがあり、意味を理解しにくいと批判されることがある。 また、膨大なテキスト量、および、複数ライターの弊害ゆえか、テキストの統一が図られていない模様で、同じ言葉や熟語(「薫陶」、「雛鳥」(*4)、「魂消た」(*5)、など)を、何度も違うキャラに使わせており(*6)、その結果、キャラクターの個性が薄れると思しき事態が発生しており、さらに「セルジュ」、「リジュ」などの距離の単位すらも間違えている箇所が見受けられる。 回復アイテム不足、量不足 中盤になってもティアラルの薬以上のアイテムを購入する機会がなく、入手手段はトレジャーか合成か交換のみ。しかも回復量も低くなっている。困ったことに料理も同様。まぁ賛否両論にあるように「回復よりブレイク優先」ということなのだろうが…。一応キワモノ料理という効果が高いアイテムを用意すればいいが、意識して素材アイテムを収集しないと量産しづらい。 一部キャラの扱い 『零の軌跡』から登場したランディ・オルランドは、トールズ士官学校第2分校の教官として在籍。同僚となったリィンとも大いに絡む。それ自体はいいのだが、彼は機甲兵訓練に加わるだけでパーティメンバーには一度として加入してくれない。ランディの仲間であるティオが加わってくれることや『碧』以来の登場となるシャーリィとの関係性もあり、どうして…という声は大きい。 絆シナリオの佳境である夏至祭で、旧Ⅶ組生徒の一人であるフィーに最後の絆イベントの選択肢(選択次第で恋愛要素が付加される)が存在しない。「II」では恋愛関係を臭わす要素があり、本作でも見せ場自体は多い方だったのだが…。 相変わらずの分割商法 本作でも完結することはなかった。分割を事もあろうに三回もやってしまったことになる。幸い(?)なことに、エピローグでは次が最後の閃の軌跡、と記載されており、実際に、『IV』で本シリーズは完結した。 賛否両論点 OP ボーカル担当が『空の軌跡3rd』から皆勤だった(EDを含めれば空SCから)小寺可南子氏ではなくなってしまった。新ボーカルの佐坂めぐみ氏の名誉のために補足すると楽曲自体は悪くない出来で、迷いを持ちながらも「前へ進む」意志が感じ取れる力強い曲となっている。強いていえば、サビで入る合いの手が若干好みが分かれるか。ファルコムとしてはイース8、東亰ザナドゥに続いて、閃シリーズでは初のアニメーションによるOPとなっている(アニメOP自体は『空の軌跡FC Evolution』で実装されている)。しかし、東亰ザナドゥと比較すると余りにもアニメーションの質が悪く、見劣りする。東亰ザナドゥとは制作が異なるためらしいが…。クオリティはどちらかといえば『空の軌跡Evolution』(こちらも低クオリティで評判は悪い)側で、制作はこちらのせいだからかもしれない。質は悪いものの、ところどころ見ごたえのあるシーンがあるので、見慣れれば気にならない、という擁護もある。 第2章のシナリオ 2章は『零の軌跡』や『碧の軌跡』、『暁の軌跡』の舞台だったクロスベルでのシナリオが展開される。占領後のクロスベルに実際に入れるのはシリーズ初となる。 ある意味自業自得とはいえ、帝国の手により自由を奪われてしまった悲痛な様子が描かれており、旧来ファンには胸に迫る展開になっている。ネタバレかつ長めなので下記に集約。 + 相克のクロスベルのまとめ シナリオ関連 噛み砕いて書けば、クロスベルに結社が集結して危機に陥る、という話なのだが……特務支援課はほとんど出番なし。ティオが短期間だけ加入する程度。ランディは分校の教官なので本章以外でも出番は多めなのだが、2章では敵部隊を刺激するということで待機命令となる。ロイドは章の最後のシーンで一枚絵で一瞬だけ登場。このシーンにおけるふたりの英雄の邂逅は、ファン必見と言える名シーン。エリィは祖父のおまけ扱いで存在が示唆されてるだけで、必須でないクエストで少しだけ名前が出る程度。--これだけならまだしも、クロスベル出身で特務支援課を慕っていたユウナは、彼らに手出しできないよう、身内も含むすべてを一つところに閉じ込めているという現状を道化師カンパネルラに冷酷に突きつけられ、「クロスベルが危機なのに特務支援課が一切手が出せない」現状に絶望し、ショックで暫くふさぎ込んでしまう。このときのユウナの狼狽シーンは相当胸に来るものがある。しかもその命令を下した本人は目の前にいるのに全く悪びれもせずに立ち去る。 言い換えれば、特務支援課は結社、および帝国からも要注意人物となっていることが明らかになっているともいえる。カンパネルラ自身も「彼らがいると事件が解決してしまう」と言外に恐れるほど。 ふさぎ込んだユウナは、仲間の助けもあって、なんとか復帰するのだが、この時にリィンに刺々しく当たっていた理由が判明する。その理由は…「生命の恩人に恩を着せられたのが悔しいから」。最終的にユウナもしっかりリィンを認めるようになるので、そこまで遺恨は残らない。 ブレイク効果による戦闘バランス 本作で実装した新システムだが、少々乱暴な書き方をすれば『敵に行動させる前にさっさとブレイクゲージを破壊してタコ殴りにする』ということ。強敵との戦いではほぼ必須事項であり、上手く行けば一方的な戦いに持ち込めるが、仕留め損ねると高揚を使われたりHPを大きく回復されて形勢逆転も有り得るという、かなりピーキーなバトルバランスとなっている。だが、ユウナのブレイブオーダーが 「ブレイクダメージ+300%」「消費BP1」「序盤から使用可能」 と破格すぎる効果となっており、このオーダーを繰り返せば敵がすぐにブレイクする。ブレイクしたらサラのオーダー(味方全員に加速(*7)効果)、もしくはクルトのオーダー(硬直時間0.3倍)にして速攻を仕掛ければ、ノーマルならほぼ完封できてしまう。サラは加入期間が限定的だが、ユウナとクルトはほとんど自軍にいるのでこの二人を入れておけば大体問題ない。他のキャラは能力向上アーツで補助をしておけばいい。高難易度でも通用してしまうので、ボスをブレイクさせるのはもう少し難しくしてほしいという意見もある。一応、壊れオーダーの使用を控えるなど、自分である程度縛るプレイを前提とすればバランス調整は可能。ハード以上の騎神戦はそう単純には行かないので、この場面のみは中々歯ごたえのある難易度が楽しめる。 結社「身喰らう蛇」について 本作でも各地で暗躍を続けている結社は、新メンバーが一切登場せず、碧と閃IIで出てきたメンバーしかおらず新鮮味に欠ける。ただし、今作では新たに、かつてシャロンの同僚だったという、使徒第四柱「千の破戒者」と、執行者No.III「黄金蝶」の存在が明かされている。また、「II」ではイベントで姿を現すのみだった強化形態「火焔魔人マクバーン」と、実際に戦闘を行うことができる。「閃」からのプレイヤーにとっては「碧」で登場したシャーリィやカンパネルラ、アリアンロードと、デュバリィを除いた「鉄機隊」の二名が新キャラとなるが、シャーリィはかつて敵対していた「西風の旅団」との因縁の描写が主になっており、彼女自身の掘り下げは行われていない。 アリアンロードはその正体が正式に判明(*8)。オーレリアに対し、「人間としての部分では自分より上」と賛辞を送っており、リィンやクロウ同様騎神の「起動者」であることが明かされるなど、今まで明らかになっていなかった点が判明している。 …のだが、上記の通り多くのプレイヤーに絶望を与えた『碧』の当時より、クラフトの性能含めて明らかに弱体化しており、オーレリアに対して「自分より上」と言われたところで、プレイヤー自身がイマイチそれを実感しづらいという問題がある。ゲーム的な都合と言ってしまえばそれまでだが、それだけ『碧』でのインパクトが大きかったとも言える。 夏至祭の絆イベントの罠 終盤に夏至祭というイベントがあるが、これに誘ったキャラの好感度が最大(★5つ)になると特殊なイベントが発生する。この好感度は夏至祭に誘った時でも増加するので、ちょうど最大になるよう調整することが望まれる。好感度は人物ノートでどれだけあるか確認できる。しかし、このイベントで好感度が上がるのは★ 半分 。人物ノートで確認できる好感度の単位は 1ずつ (*9)。好感度はかなり細かく設定されているのにこれは…。予め好感度を最大にしておけば確実に発生するので、この時点で★4のキャラはあえて誘わないという手段にすれば問題はない。ちなみに、アルフィンとエリゼは二人1セットなのでどちらか最大にしておけばイベントは発生するが、エリゼが目立たずアルフィン寄りのシナリオになってしまっている。 最終パーティの自由度のなさ ラスボス目前のパーティは、リィンと新VII組の生徒3人の、合計4人。入れ替えもできず、他のメンバーは途中で永久離脱してしまう(*10)。ネタバレになるので詳細は省くが、この4人メンバーの内、1人だけ途中参加のキャラとなっており、最初期メンバーでラスボスと戦うことは不可能(シナリオの展開的には仕方ないのだが)。 周回要素の薄さ 本作から何故かレベル引き継ぎがなくなってしまい、2周目の快適さが失われた。隠しダンジョンや隠しシナリオといったものもない。シナリオ分割の煽りだろうか?一応2周目からコスチュームが追加されるが、あくまで演出上変化が見られるだけで有り難みは少ない。絆イベントの実績もセーブ ロードで回収できるので周回はあまり意味を成さない。しかし、1周自体が相当ボリューム過多なので周回を考えないように割り切れば気にならない。取り返しのつかない要素はどうにもならないが。 レベル引継ぎがないので、高難易度でのキャラの強化ができないイベント戦や騎神戦は非常に厳しい。プロローグが一番難しいとの声すらある。 ただし、「II」で問題視され、本作においても非難の一端となった「黒の史書イベント」のように、周回しなければ達成できない重要な要素は存在しないため、混乱を避けられるようにはなっている。 開発も思うところがあったのか、ベスト盤の発売と同日のアップデートでレベル引き継ぎが搭載された。 シナリオの構成 主人公の立場が教官へと変わっているものの、自由行動日に絆イベント・クエストをこなし敷地内のダンジョンを攻略、その後戦闘訓練を行い演習に向かう。「I」の展開を踏襲した流れになっている。騎神の起動者試練であった「I」と違い、本作の自由行動日のダンジョンは博士の実験への協力という名目なのだが、肝心の実験やその結果の意味が明かされないため、ただの水増しとも取れてしまう(*11)。この学園生活を楽しむプレイヤーもいるがマンネリ感を感じるプレイヤーも当然存在する。「新VII組」の故郷が(無論、偶然ながらも)演習地となり、実家を訪ねて過去を語る展開がアルティナ以外の全員分存在する。これは評価点にも記載したように、「新VII組」の掘り下げにおいては良いほうに働いており、人気の高さからもそれが窺える。また、「新VII組」以外の生徒も、成長を果たしたティータを始めとしていずれもいい意味で個性的で、彼らとの交流自体はおおむね好意的に受け取られている。なお、演習に関しては、前半は主に「空」「零」とのリンクが重視されており、前作から山積みとされている伏線などの回収はシナリオ後半に集中している。 + 終盤のネタバレ注意 絶望的な幕切れ 事の顛末が、『旧VII組のあるキャラの犠牲(としっかり明記されている)によってリィンの 鬼の力が暴走 して黒の聖獣に止めを刺してしまい帝国全土に黒い風を巻き起こし、他の5体の騎神によってリィンは拘束され、意識を失う。そして、オズボーン(『3rd』から登場したキャラクター。リィンとも深い関わりがある)の言う『黄昏の御伽噺(世界を終末へ導くこと)』の開始が宣言され、EDが流れるというもの。つまりリィンは自意識ではないものの、 オズボーンの策略通り帝国を混乱に陥れてしまい、英雄から一転、災厄の引き金を引いてしまった のである。3作続けてまったく報われない。だがそもそもリィンの鬼の力は『閃の軌跡III』の時点で不安定になっている。このことから上記のシーンで冷静でいられるのは「リィンの性格上ありえない。むしろ冷静に対処していたら逆に嫌だった」という擁護もある。 裏切りと死の多さ ある メインキャラの両親が今回の事件の大元に加担していた こと、そして 前述した旧VII組のメンバーや、『空の軌跡』から登場していたメインキャラ、および本シリーズでそこそこ出番のあったサブキャラなどが、合わせて5人も死亡、あるいは生死不明になる という過酷なシーンを見せつけられた。裏切りは結構多いシリーズだが、メインキャラの死亡描写は抑えていたのでファンにとっては相当衝撃となった。 その他 一人多役の声優 『空の軌跡』のミュラーを演じた磯部弘氏が、本作では相当なキャラ数を兼任している。プレイアブルキャラは含まれないが、名無しのモブ傭兵なども含めれば5キャラほど担当している。ちなみに、元々の担当だったミュラーも声だけ登場。アラシックスなのに無茶させすぎだろファルコム。その他、何人かの声優が2役ほど兼任しており、誰を演じているか模索するのも楽しみの1つかもしれない。しかし、ファルコム開発のゲームでは、キャラクターが登場した際に演じた声優の名前も併記されるのだが、その結果「○○と××は同じ人がやってますよ!」とプレイヤーに知らせる結果となっており、早い話が余計なお世話となってしまっている。EDのスタッフロールで初めてそれがわかる方が声優の凄さがより伝わっていただろう。 なお、本作では初めて、同じ声優が演じるキャラクターがパーティにふたり加入している。 声優を表記するという手法は声優一人につき一役で割り当てられていた『空』『零』『碧』の旧シリーズでは全く問題はなかった(*12)。しかし、予算の都合なのか『閃』シリーズ(というかファルコムがPS3の開発を始めた辺り)から声優に多役をやらせるようになっており、その傾向はシリーズの後作になるほど目に余るようになってしまっている。ただ、声優が敵味方を含めた多役を演じるというのは他の作品でもよく見られる事である(例を挙げれば『スパロボシリーズ』や『キングダム ハーツシリーズ』など)。もっともこれらは複数の作品が集まって出来た所謂『お祭り作品』である以上仕方のない事であるし、前者には同じ声のキャラ同士を戦わせると特殊な会話が聞けるという知っているプレイヤーなら楽しめて、喩え知らなくてもなんら違和感のないお遊び要素も入っている。後者にはそういったお遊び要素こそないものの、演じているキャラの性格や口調が全く違うのでほとんど気にならない。しかし本作では上記のように演じている声優が誰なのかを最初に見せつけ、嫌でもよく聞く事になるメインキャラを演じた声優に、これまたよく喋るうえに性格や口調まで被っている別のキャラを割り当て、お互い会話までさせるシーンまであるという始末なので、一人芝居を見せられている気分になること請け合い。(一例として、旧VII組のクールな武人肌であるラウラ役の伊瀬茉莉也氏にほぼ同じタイプと言える鉄機隊のアイネスも喋らせ、丁寧な口調で接するミュゼ役の小清水亜美氏に同じような口調で接するクレア役を割り当てている)(*13) 総評 これまでのシステムをうまく昇華しつつ、シナリオや世界観に関しても、英雄伝説シリーズらしさをしっかりと残している。 成長した過去作のキャラなども大勢参戦しており、『空』や『零』のファンが心動かされるシーンも多い。 展開そのものも、『零』『碧』で既に知られていた部分を通り越し、全く未知の領域に踏み込み、帝国内の新しい地点を探索できるなど、より幅が広がっている。 システムにおいても、悪目立ちしていたロードにおいても劇的な改善が成され、前作までのストレスが嘘のように遊ぶことができる。 一方、続編ありきのバッドエンドは、今作においてもエンディングに到達したカタルシスを削がれるものとなってしまっている。 余談 2018年9月に本作の続編にして『閃の軌跡』のシリーズ完結編『英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-』がPS4で発売されると発表された。 あくまで終了するのは『閃の軌跡』であり、『軌跡シリーズ』が終了するわけではないので注意されたし。 近藤社長の発言 発売前に本作のプレイレポートとして近藤氏がいくつかインタビューに応じているが、発言に信憑性がないものが多い。 曰く「ユウナ以外にもモードチェンジはある」→なし 曰く「4周しっかりプレイした」→数々のバグに気づかなかったのか。 もしかしたら、分割される前の「3+4」バージョン(元々分割する予定ではなかったらしい)の発言だったのかもしれないが。 また、「帝国編」終了時点で「 全体のシナリオの6割強 」ということなので、軌跡シリーズもやっと折り返しが見えてきたと言えるが、こちらにおける信憑性も微妙なところではある。 一方で、「『III』で完結しますか?」という質問には「プレイしてからのお楽しみ」と曖昧な答えに止めており、ここから「どうせ本作では終わらないだろう」と判断したファンもいたようで、その通りの結果となった。 2020年10月29日に『英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ・Ⅳスーパープライス』として2作それぞれベスト盤が発売。続編に搭載されている「高速スキップモード」が逆輸入されて遊び易くなっている。通常版も同日のアップデート配信で導入される。
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登録日:2014/03/17 (月) 23 23 20 更新日:2024/06/14 Fri 00 30 04NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 2013年 Nintendo Switch PS3 PS4 PSvita Steam Vita エレボニア帝国編 クラウディッドレパードエンタテインメント ゲーム 日本ファルコム 英雄伝説 英雄伝説Ⅷ 衝撃のエンディング再び 軌跡シリーズ 道 閃の軌跡 零から閃へ 『英雄伝説 閃の軌跡』(The Legend of Heroes Trails of Cold Steel)とは、2013年9月26日に日本ファルコムから販売されたRPG。 PS3とPSVitaで発売され、後にPS4やSwitch、そしてSteamでも展開されている。 ファルコムの作品としては、本作で初めてマルチプラットフォーム展開になったらしい。 日本ファルコムの看板作品「軌跡シリーズ」の6作目。続編として『閃の軌跡II』も発売されている。 舞台となるのはエレボニア帝国。これまではリベールに攻め込んで百日戦役を起こして更に大元のきっかけが自国にあると知った途端に形振り構わず隠蔽に走り、クロスベルに圧力をかけた挙句年単位で占領したり、宰相が分かり易いほど裏で暗躍するタイプの悪党だったりと、プレイヤー視点では演奏家とその護衛、及びこの二人の夫婦漫才くらいしかいい印象のなかった敵国・オブ・敵国だったが、今回は色々と内情が明らかになる。 時系列的には『零の軌跡』の終盤から『碧の軌跡』の中盤までと同年代の物語となる。 ~ストーリー~ ──《エレボニア帝国》。 ゼムリア大陸西部において最大規模を誇るこの旧き大国では 近年、2つの勢力が台頭し、国内における緊張が高まりつつあった。 一つは《貴族派》── 「四大名門」と呼ばれる大貴族を中心とし、その莫大な財力によって 地方軍を維持し、自分たちの既得権益を守らんとする伝統的な保守勢力。 もう一つは《革新派》── 平民出身の「鉄血宰相」を中心とし、巨大な帝都や併合した属州からの 税収によって軍拡を推し進め、大貴族の既得権益を奪わんとする新興勢力。 両者の立場はどこまでも相容れず、その対立は水面下で深刻化し、 皇帝の仲裁も空しく、帝国各地で暗闘が繰り広げられるようになっていた──。 そして、それは帝都近郊にある伝統的な士官学校でも同じだった。 ──《トールズ士官学院》。 帝国中興の祖「ドライケルス大帝」によって創設され、 身分に囚われない人材育成を目指してきたこの士官学校においても、 貴族派の理事と革新派の理事が対立を深め、生徒たちに影響を与えていた。 あらゆる面で優遇され、また実力も兼ね備えた白い制服の貴族生徒たち。 優秀ながらも下に見られ、理不尽感を抱き続ける緑の制服の平民生徒たち。 制服の色や学生寮が違うことも相まって、両者は事あるごとに反発しあい、 学業成績や武術訓練、クラブ活動などでも火花を散らし合うのだった。 そんな中、地方貴族の息子、リィン・シュバルツァーは トールズ士官学院への入学を果たし、帝都近郊の街トリスタを訪れる。 季節は春──白いライノの花が舞い散る中、リィンは気付く。 自分の着た制服が、貴族生徒や平民生徒の制服の色と違うことを。 少数ではあるが、同じ「深紅の制服」を着た生徒たちがいることを。 そして学院の鐘が鳴り、始まる入学式── 偉丈夫の学院長の堂々たる挨拶が終わり、若き女性教官が壇上に立つ。 「赤い制服の子たちは集まりなさい」 「これから特別オリエンテーリングを始めるわ」 それが──波乱に満ちたリィンたち《Ⅶ組》の学院生活の幕開けだった。 ~キャラクター~ ☆特科クラス《Ⅶ組》 ◎リィン・シュバルツァー 17歳/CV 内山昂輝 主人公。帝国北部の地方貴族、シュバルツァー男爵家の養子。 《八葉一刀流》の使い手だが、ある事情から修行を断念し、初伝を授かるに留まっている。 その事情と養子であることへの引け目から家督を継ぐべきではないと考えており、“自らの道”を新たに見出すことを目的にトールズ士官学院にやって来た。 ロイドに続く新たな攻略王。 おっぱいネタとシスコンネタには困らない。 得物は太刀。部活動には所属しておらず、専ら生徒会の手伝いをしている。 ◎アリサ・ラインフォルト 17歳/CV 堀江由衣 帝国最大の重工業メーカー、ラインフォルト社の令嬢。金髪ツインテールのお嬢様といういかにもな容姿だが別にツンデレではない。 グループ会長である母に反発し、家を飛び出してトールズ士官学院に入学した。 はっきりした物言いからキツそうな印象を受けるが、実はお人好しでおせっかい。 ちなみに本編では当初「アリサ・R」を名乗って苗字を隠しているのだが、公式サイトでは普通に紹介されている。隠せよ。 実家への反発から武器には弓を選択しているが、祖父やメイドに仕込まれた腕はかなりのもの。 所属する部活動はラクロス部。 ◎エリオット・クレイグ 16歳/CV 白石涼子 帝国軍きっての猛将として知られる「紅毛のクレイグ」の息子。 見るからに豪快そうな親父に似ても似つかない可愛い系の美少年。男の娘とも言う。地元の女性からはすごい人気だったらしい。 元々は音楽家志望だったのでそっち系の学校への進学を望んだが父の猛反発を受け、色々あった末にトールズ士官学院に入学することになった。 使用武器は魔導杖。所属する部活動は吹奏楽部。 ◎ラウラ・S・アルゼイド 17歳/CV 伊瀬茉莉也 帝国においてヴァンダールと双璧を成す武門、アルゼイド子爵家の息女。 本人も家に伝わる剣術《アルゼイド流》を納めており、その実力は新入生最強とも言われる。 武人らしい凛々しさを持つ反面、世間知らずな一面もある。 ちなみにその凛々しさから地元にはファンが多く、「お姉様」と呼ばれ慕われている。 武器は身の丈ほどもある両手剣。そんなもん腰に差したら邪魔だろとか言ってはいけない。一応設定画では革のベルトで手首に吊るして持ち歩いている……なお邪魔だろ。 部活動は父の教えに基づき、剣以外の道にも親しむため水泳部を選択する。 ◎マキアス・レーグニッツ 17歳/CV 佐藤拓也 レーグニッツ帝都知事の息子。 大の貴族嫌いで、彼らに対して攻撃的な姿勢を向ける。当然ユーシスとは犬猿の仲。リィンに対しても出自を知った途端に噛みつくが、ラウラにはそこまで嫌悪を向けないなどブレた一面もある。 巻き込まれ体質なのかいろいろ大変な目に遭うが、人間的になってない部分が割と多いのでイマイチ同情できない。 得物はショットガン。部活動は貴族たちによって廃部の危機にに瀕していた第二チェス部を選択する。 ◎ユーシス・アルバレア 17歳/CV 立花慎之介 「四大名門」と呼ばれる大貴族の一つ、アルバレア公爵家の次男。 性格は貴族らしく傲岸不遜な嫌な奴…、と思いきや悪いところがあれば素直に謝るし、面倒みもよく地元の子供たちからは人気者。 ただ売られた喧嘩は買う主義なのか、マキアスとはよく喧嘩している。 得物は騎士剣。部活動は馬好きなため馬術部を選択する。 ◎エマ・ミルスティン 17歳/CV 早見沙織 帝国辺境出身の奨学生。入学試験で主席を獲得し、それ以降も学年トップの座を守り続けることになる才女。 古い伝承やおまじないにもくわしい。 ちなみにⅦ組一のおっぱいの持ち主。 使用武器は魔導杖。所属する部活動は文芸部。 ◎フィー・クラウゼル 15歳/CV 金元寿子 経歴不明の謎の少女。 めんどくさがり屋で、所構わず昼寝している。 そのちんまい体型からは予想もつかないほどの高い身体能力を誇り、双銃剣という特殊な武器を使いこなす。 所属する部活動は園芸部。 ◎ガイウス・ウォーゼル 17歳/CV 細谷佳正 帝国北東に位置する高原地帯、「ノルド高原」から来た留学生。 ある帝国軍将校の推薦によってトールズ士官学院に入学した。 風を信仰するノルドの風習のためか、台詞のほとんどに「風」が入っているため、ネットでは「風さん」という愛称が定着しつつある。 曲者揃いのⅦ組の中では帝国の知識がないことを除けば、もっとも常識人なため影が薄くなりがち。 得物は十文字槍。部活動は美術部を選択する。 ☆その他のトールズ士官学院の生徒 ◎トワ・ハーシェル 18歳/CV 野中藍 生徒会長。2年生。 リィンに年下と勘違いされる程のロリ体型。しかしながら、有能で多くの仕事をこなす。卒業後の進路も、各方面から声がかかっている模様。 ちなみに今作の女性キャラの中では一番人気らしい。まああの可愛さなら仕方ない。 ◎クロウ・アームブラスト 19歳/CV 櫻井孝宏 2年生。大のギャンブル好きなお調子者で、よく授業をサボっているため成績も悲惨なことになっているらしい。 あんまりにサボるもんだから途中でVII組に移籍する羽目に。 初対面のリィンを騙して50ミラをパクった事を縁に仲良くなる。 ◎アンゼリカ・ログナー 19歳/CV 進藤尚美 2年生。四大名門の一つ、ログナー侯爵家の息女。ただし実家との折り合いは良くない。 バイクと女の子が好きな男装の麗人で、可愛い女の子を見ると声をかけずにいられない。 謎の黒髪の女性から習った東方武術の使い手。 ◎ジョルジュ・ノーム 19歳/CV 森岳志 技術部に所属する2年生。 学生でありながら導力技術のエキスパートとしてⅦ組をサポートする。 ◎パトリック・T・ハイアームズ 17歳/CV 三宅淳一 貴族クラスに所属する《四大名門》の一角、ハイアームズ侯爵家の三男坊。 取り巻きを侍らせている、日本人がよく想像する『貴族の負の面』を絵に描いたような小物貴族。 目立っているⅦ組が気に食わないようで、何かと因縁をつけてくる。しかし根は悪いやつではない。 所属する部活動はフェンシング部で、腕はなかなかのもの。 リィンと関わり深いとある女性に惚れるが、当のリィンから妨害を受けることに(まあ、リィンに対して最低な暴言を浴びせた前科があるし、その女性に対しても初対面時にかなり失礼な態度を見せたので同情は出来ないが)。 ☆トールズ士官学院の教職員 ◎サラ・バレスタイン 25歳/CV 豊口めぐみ Ⅶ組の担任を務める女性教官。 基本的にダメ人間。休みの日は片手にビールとつまみがデフォで、職場にも酒を持ち込むこともしばしば。 だがその実力は凄まじく、恐るべき戦闘能力を誇る。 ちなみに好みのタイプはナイスミドル。 得物は銃と剣。 ◎ヴァンダイク学院長 70歳/CV 堀井真吾 学院長。帝国軍の名誉元帥でもある。 理事長と共にⅦ組設立に携わり、彼らを全面的に支援している。 ◎トマス・ライサンダー CV 松本考平 士官学院の帝国史・文学担当教官。 いつものほほんとしている教官。 士官学院の図書館の現管理者で、時間さえあれば図書館に篭って蔵書を読み漁っている。 ☆帝国正規軍 ◎ナイトハルト少佐 29歳/CV 松原大典 第四機甲師団のエースと謳われる、帝国正規軍の将校。 トールズ士官学院に軍事教官として出向している。 ◎クレア・リーヴェルト 24歳/CV 松来未祐 鉄道憲兵隊に所属する大尉。 ギリアス・オズボーン子飼いの《鉄血の子供たち》の一人。 その処理能力から貴族派からは《氷の乙女(アイスメイデン)》と呼ばれ、最大限に警戒されている。 ◎ゼクス・ヴァンダール CV なし 空の軌跡SCに登場した、第三機甲師団を率いる中将。 帝国軍の中でも五本の指に入る名将とされ、《隻眼》のゼクスと謳われている。 今作では空の軌跡SCでの行動が鉄血宰相の逆鱗に触れ、辺境のセンダー門に師団ごと左遷されていたことが発覚する。 ◎レクター・アランドール CV なし 今回も裏で色々と動く情報局特務大尉。 ただし時期的にほとんどクロスベルにいるため出番は少なめ。 …なのだが同時期の碧と今作の行き来を見るとかなり多忙。 ☆帝国貴族 ◎エリゼ・シュバルツァー 15歳/CV 後藤沙緒里 リィンの義妹で、シュバルツァー男爵夫妻の実子。 兄様大好きだけど素直になれないツンデレ妹。 帝都にある「聖アストライア女学院」に通っており、リィンが中々会いに来てくれないことを不満に思っている。 ◎ルーファス・アルバレア 27歳/CV 平川大輔 《四大名門》が一角、アルバレア公爵家の嫡男。 領民にも声をかける気さくな性格である一方、帝国貴族としての信念を持つ。 ◎ヴィクター・S・アルゼイド 43歳/CV 安元洋貴 「湖畔の町レグラム」を治めるアルゼイド子爵家の当主であり、ラウラの父。 《アルゼイド流》の師範を務め、《光の剣匠》の異名を取る今回のチート親父。 《剣仙》ユン・カーファイとは幾度となく手合わせをした仲だが、未だ決着は付いていないんだとか。 ☆皇族 ◎オリヴァルト・ライゼ・アルノール 27歳/CV 子安武人 皇帝ユーゲントⅢ世の長子であり、トールズ士官学院の理事長を務める我らが演奏家。 今回は真面目に行くかと思ったら割といつも通りだった。 ◎アルフィン・ライゼ・アルノール 15歳/CV 佐藤聡美 皇帝ユーゲントⅢ世の娘。「天使のような可憐さ」と称される。 エリゼの親友でもあり、彼女をからかうのが趣味。 ちなみに兄のボケにはハリセンでツッコミを入れる。この兄にしてこの妹あり。 聖アストライア女学院に在籍しており、エリゼとは親友の間柄。 ☆帝国政府 ◎ギリアス・オズボーン 53歳/CV 中田譲治 《鉄血宰相》の異名を取る帝国政府代表。 帝国全土への鉄道網の設置を始めとした近代化を推し進めており、その恩恵を受ける平民からの人気は高いものの、改革によって既得権益を削り取られる貴族からの受けはよろしくない。 貴族方面どころか、それ以外の方々からも恨みを買っていることが本作で判明しており、劇中でその辺が描かれている。 ◎カール・レーグニッツ 50歳/CV 馬場圭介 帝都ヘイムダルの行政長官、いわゆる帝都知事。 マキアスの実父。 鉄血宰相の盟友と言われている革新派の有力人物だが、人間性の差なのか貴族派からは宰相ほど敵視されていない様子。 ☆ラインフォルト社 ◎イリーナ・ラインフォルト 40歳/CV 住友優子 帝国一の重工業メーカー、ラインフォルト社の会長。 アリサの母親だが、親子仲はあまりよくない。 ◎シャロン・クルーガー 23歳/CV ゆかな ラインフォルト家に仕えるメイド。中盤から学生寮の管理人として派遣されてくる。 アリサにとっては幼い頃から面倒を見てくれていたお姉さん的存在でもある。 料理を始めとした家事全般から会長職のサポートまでこなすスーパーメイド。 ☆帝国解放戦線 ◎《C》 CV ??? テロ組織《帝国解放戦線》のリーダーを務める仮面の男。 声でバレバレな凶手の人とは違って声では判別はつかない。 かなりの実力者で、暗黒時代の武器である双刃剣を扱う。 ◎ギデオン 34歳/CV 松本考平 《帝国解放戦線》のサブリーダー。実戦は不得手の参謀型。 古代遺物《降魔の笛》を使い、魔獣を自在に操る。 ◎スカーレット 22歳/CV 西川宏美 《帝国解放戦線》の幹部。 得物は星杯騎士団でも使われている法剣。 ◎ヴァルカン 32歳/CV 藤本たかひろ 《帝国解放戦線》の幹部。汚いドギ。 重ガトリング砲を素手で振り回す。 ☆その他 ◎ヴィータ・クロチルダ 24歳/CV 田村ゆかり 帝都にある帝都歌劇場のトップスターを務めるオペラ歌手。 しかしその裏でトリスタ放送局の人気ラジオ番組「アーベントタイム」のパーソナリティ、「ミスティ」としても活動している。 声がそっくりなのに誰も気づかないのはちょっとした“コツ”を使っているからなんだとか。 ◎ミリアム・オライオン 13歳/CV 小岩井ことり アガートラムという名の謎の人形兵器を連れた謎の少女。 何らかの勢力に所属しており「白兎」というコードネームで知られている。 ◎セリーヌ CV 相沢舞 トリスタ近郊で見かける黒猫。 エマになついている模様。 ◎トヴァル・ランドナー 27歳/CV なし 遊撃士協会・レグラム支部に所属する遊撃士。 サラとは知り合いで、その縁もあってⅦ組を色々援護してくれる。 実は零の軌跡のプレストーリー「審判の指輪」のキャラクター。この度ゲームに逆輸入された。 ◎ブルブラン CV なし 軌跡シリーズ唯一の皆勤賞となった怪盗B。 今作でついにその素顔をさらす。 今回のイベントは強制なためか若干難易度が低め。 一応爵位付きでの登場だが、3rdで判明した素性を見る限り経歴詐称なのがバレバレ。 ~地域~ ◎近郊都市トリスタ 帝都から鉄道で20分の街。 《トールズ士官学院》や《トリスタ放送》などが存在する。 ◎緋の帝都ヘイムダル 人口80万のゼムリア大陸最大級の都市。町中に導力トラムが張り巡らされている。 巨大な中央駅に、皇帝の居城や帝国政府の入った壮観な《バルフレイム宮》、デパートにオペラハウスなどが存在する。 聖アストライア女学院の所在もここ。 一方で貧民街なども存在しており、帝国の現状を如実に表していると言える。 ◎翡翠の公都バリアハート アルバレア公爵家の治める帝国東部クロイツェン州の州都。 各地の貴族たちが集まってできた貴族街や、特産品である宝石や毛皮を加工するべく集まった職人たちによって形成される職人通りが存在する。 ◎オーロックス砦 バリアハート東部にある領邦軍の拠点。 革新派との衝突に備え、軍備拡張を行っていると噂されている。 ◎交易町ケルディック クロイツェン州にある、交易の盛んな町。 ◎ガレリア要塞 クロスベル自治州との国境に存在する帝国正規軍の拠点の一つ。第五機甲師団が常駐する。 最新型戦車や巨大な列車砲が装備されており、帝国の内外を牽制している。 ◎湖畔の町レグラム アルゼイド子爵家の治める、帝国南部のエベル湖畔にある風光明媚な町。 帝国剣術《アルゼイド流》の総本山で、各地から修行者が訪れている。 《槍の聖女》を始めとする、様々な伝説が語り継がれている。 ◎ローエングリン城 レグラム近郊、エベル湖畔に立つ城。 かつて獅子戦役で活躍した《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットが拠点としたとされており、現在はアルゼイド子爵家が管理している。 ◎黒銀の鋼都ルーレ ログナー侯爵家の治める帝国北部ノルティア州の州都。 帝国内でも特に工業が発展しており、ラインフォルト社の本社やルーレ工科大学が存在する。 ◎ザクセン鉄鉱山 ルーレ近郊にある鉄鉱山で、帝国の屋台骨を支える。 皇帝の直轄地として、ラインフォルト社とログナー侯爵家が共同管理している。 ◎ノルド高原 帝国北東部の共和国との国境に存在する高原。 古くから遊牧民が暮らしている。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-11-25 22 07 29) 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空の軌跡 マテリアルコレクションポータブル メーカー 日本ファルコム 発売日 2007/12/20 対応機種 PSP 英雄伝説シリーズの「空の軌跡シリーズ」のキャラなんかのPSP用アクセサリ集 ファン向けようのアイテム
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英雄伝説 空の軌跡 the 3rd:改 HD EDITION THE LEGEND OF HEROES -SORA NO KISEKI the 3rd- 2013-06-27/PS3 ※PSP版「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」スタッフリストとほぼ同じ (「Special Thanks」項目に「Fontworks Inc.」を追加のみ) -Cast- Kevin Graham Ryouhei Nakao (中尾良平) Ries Argent Houko Kuwashima (桑島法子) Estelle Bright Akemi Kanda (神田朱未) Joshua Bright Mitsuki Saiga (斎賀みつき) Scherazard Harvey Yuka Shioyama (塩山由佳) Olivier Lenheim Takehito Koyasu (子安武人) Muller Vander Hiroshi Isobe (磯部弘) Klose Rinz Yuko Minagushi (皆口裕子) Julia Schwarz Yuka Komatsu (小松由佳) Agate Crosner Takayuki Kondo (近藤孝行) Tita Russell Hiromi Kon-no (今野宏美) Zin Vathek Tetsu Inada (稲田徹) Alan Richard Hiroaki Miura (三浦祥朗) Anelace Elfead Masako Okochi (大河内雅子) Josette Capua Umeka Syoji (庄司宇芽香) Renne Kumiko Nishihara (西原久美子) Blblanc Hiroaki Miura (三浦祥朗) Walter Takahiro Yoshimizu (吉水孝宏) Lucciola Hiromi Nishikawa (西川宏美) Gilbert Stain Hisayoshi Suganuma (菅沼久義) Kurz Nardin Hidehiko Kaneko (金子英彦) Kirika Loulan Chizu Yonemoto (米本千珠) Philip Renard Tomohisa Aso (麻生智久) Cassius Bright Yukimasa Kishino (岸野幸正) Schwarzritter Hikaru Midorikawa (緑川光) Prof.Weismann Hideyuki Tanaka (田中秀幸) 【Casting】 AONI PRODUCTION Co.,Inc. 【Voice Work】 Dirctor Seiji Miyazaki (宮崎誠二) Sound producer Rokuro Okuyama (奥山六郎) Producer Takashi Yoshida (吉田隆) -Development Members- 【Programming】 Hideyuki Yamashita (山下英幸) Noriyuki Chiyoda (千代田憲幸) Takayuki Kusano (草野孝之) Toru Endo (遠藤徹) Nobuhiro Hioki (日置伸宏) 【Art and Graphics】 Shinichi Ito (伊藤慎一) Takeshi Araki (荒木健) Seiji Murakami (村上星児) Tomoko Sakai (酒井朋子) Hidenori Tanaka (田中英登) Hiroyuki Yabuki (矢吹浩之) Michiyo Sakai (酒井美知代) Maiko Yoshida (吉田麻衣子) Hiromi Okada (岡田弘己) Nobuo Hayashi (林宣夫) Syunsuke Ito (伊藤俊輔) Shota Sagae (寒河江将太) Yoshie Sato (佐藤好恵) Tetsuya Yamada (山田哲也) Tatsuo Kondo (近藤達夫) Ayumu Ookusa (大草歩) Yuu Tokairin (東海林優) Tomoko Takahashi (高橋智子) Yousuke Masuda (増田陽介) Kiyomi Aibara (相原清美) 【Scenario and Script】 Hisayoshi Takeiri (竹入久喜) Shinichiro Sakamoto (坂本信一郎) Yoshihiro Konda (根田祥弘) Aichiro Miyata (宮田愛一朗) Syunsei Shikata (四方俊成) Masaya Imura (井村将也) Masayasu Ogiso (小木曽正泰) 【Music and Sounds / Sound Team jdk】 Hayato Sonoda (園田隼人) Takahiro Unisuga (宇仁菅孝宏) Yukihiro Jindo (神藤由東大) Opening Theme song "Cry for me,cry for you" Vocal Kanako Kotera (小寺可南子) Chorus Miki Sumiya (墨谷美輝) Guitar Masaru Teramae (寺前甲) Lyrics Kyo Hifumi (一二三恭) Arrangement Yukihiro Jindo (神藤由東大) Recording Kazuhiro Miyasaka(PRESSTONE) (宮坂一弘) Ending Theme song "SORA WO MIAGETE" Vocal Kanako Kotera (小寺可南子) Chorus Miki Sumiya (墨谷美輝) Guitar Mikihito Tanaka (田中幹人) Bass Atsushi Enomoto (榎本敦) Lyrics Kyo Hifumi (一二三恭) Arrangement Yukihiro Jindo (神藤由東大) Recording Kazuhiro Miyasaka(PRESSTONE) (宮坂一弘) "Maybe it was fated Instrument Ver." Guitar Kohei Wada (和田耕平) Arrangement Kohei Wada (和田耕平) Recording Kazuhiro Miyasaka(PRESSTONE) (宮坂一弘) Mastering Koki Tochio (PRESSTONE) (栃尾恒樹) "GIN NO ISHI Super Arrange Ver." Arrangement Yukihiro Jindo (神藤由東大) Recording Kazuhiro Miyasaka(PRESSTONE) (宮坂一弘) Mastering Koki Tochio (PRESSTONE) (栃尾恒樹) 【Quality Assurance】 Kazuki Nagao (長尾一樹) 【Publicity】 Hidefumi Inaya (稲屋秀文) Atsushi Hoshino (星野淳史) Ai Tamai (玉井愛) Fumika Murakami (村上文郁) Yuka Murotani (室谷由佳) Kaori Ito (伊東佳織) 【LOGOTYPE】 ZEN Corporation (株式会社 禅) 【ILLUSTRATIONS】 HACCAN 【Special Thanks】 Field Y (フィールドワイ) Kure Software Koubou Corporation. (呉ソフトウェア工房) Fontworks Inc. 【Coordinator】 Mieko Ishikawa (石川三恵子) 【Director】 Toshihiro Kondo (近藤季洋) 【Producer】 Masayuki Kato (加藤正幸) The Legend of Heroes -SORA NO KISEKI the 3rd- PSP (Playstation Portable) 2007-2008, 2013 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved. http://www.falcom.co.jp/
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英雄伝説 碧の軌跡 配信PART 配信開始日時 Ustream Justin 備考 1 2011/11/06 23 31 1→2 1→2→3 初回 2 2011/11/07 21 02 1→2 1→2→3 3 2011/11/08 16 34 1 1→2 4 2011/11/09 02 58 1→2 1→2 5 2011/11/10 01 11 1→2 1→2 6 2011/11/10 23 11 1→2 1→2→3 7 2011/11/12 02 59 1 1→2 8 2011/11/12 14 46 1→2 1→2 9 2011/11/12 23 35 1→2 1→2→3 10 2011/11/13 14 09 1→2 1→2→3 11 2011/11/13 22 02 1→2 1→2→3 12 2011/11/14 20 47 1→2 1→2→3→4 13 2011/11/16 00 35 1→2→3 1→2→3→4 14 2011/11/16 21 43 1→2 1→2→3 最終回
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空の軌跡シリーズ(リベール王国編・英雄伝説VI) 空の軌跡FC 空の軌跡SC 空の軌跡 the 3rd 零・碧の軌跡(クロスベル編・英雄伝説VII) 零の軌跡 碧の軌跡 閃の軌跡シリーズ(エレボニア帝国編・英雄伝説VIII) 閃の軌跡 閃の軌跡II 閃の軌跡III 閃の軌跡IV 創の軌跡 英雄伝説 黎の軌跡シリーズ(カルバード共和国編・英雄伝説IX) 黎の軌跡 黎の軌跡II 外伝 暁の軌跡 ゼムリア大陸とは異なる世界観作品 那由多の軌跡
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登録日:2012/02/27(月) 18 24 33 更新日:2024/06/15 Sat 21 17 39NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 イケメン グリリバ補正 ケルンバイター レオンハルト レーヴェ 剣帝 厨二 執行者 獅子 獅子の果敢 空の軌跡 緑川光 英雄伝説 身喰らう蛇 銀の意志 受けてみよ‥‥ 《剣帝》の一撃を‥‥ 以下全てネタバレ注意。 レーヴェとは、英雄伝説 空の軌跡FCより始まるRPG三部作に登場するキャラクターの愛称。 本名はレオンハルト。名前の意味は「獅子の果敢」 が、劇中では殆どレーヴェもしくは異名である剣帝と呼ばれる。レオンハルトと呼ぶ人物はごく僅か。 本人的にはレーヴェという愛称で呼ばれるのは不服らしい。 CVは緑川光 作中描写から年齢は20代半ばから後半と推測される。 軌跡シリーズにて暗躍する結社《身喰らう蛇》の実行部隊である最高位のエージェント《執行者》の一員。 執行者No.Ⅱ《剣帝》レオンハルト 強者揃いの《執行者》の中でも1、2を争う実力の持ち主とされる。 《剣帝》の名の通り、その剣技は凄まじく他を圧倒する戦闘力を誇る。 愛剣は《盟主》から授かった『外の理』によって造られた黄金の魔剣《ケルンバイター》。 作中で何度もエステル・ブライト達の前に立ちはだかる強敵。 シリーズでも屈指の実力者であり、修羅にも例えられるその力は人の域を超えるとされる程の力量を持つ。 本人曰く上位幹部に当たる蛇の使徒や理に至った達人揃いのS級遊撃士であろうとも、正面からの戦闘で自分に勝る者など殆どいないとの事。 その後のシリーズに同格とされる強者が何人か登場するが、その中でも彼はまだ発展途上であったようで更に強くなれる可能性がある事が示唆されていた。 冷静沈着で落ち着いた人物であり、個性的なメンツが多い執行者の中で良識派の一人。 過去の出来事が原因か、もう心が冷めきっているという。 民間人への無用な被害を好まずに救助なども行う一方で、目的を果たす為に必要ならば女子供であろうと容赦なく斬るとし、冷酷非情な修羅への道を突き進むと豪語している。 剣術以外にアーツについても卓越した腕前を誇るとされている他、爆破物の解体、指導能力にも秀でているなど芸達者な人物でもある。 空の軌跡をプレイして、彼の印象が薄いという人はまずいないだろう。 その強さ、容姿、思想、生き様等から敵キャラクターでありながらも軌跡シリーズの中でも屈指の人気を誇るキャラクターである。 後の人気投票ではパーティメンバー以外のキャラではトップの順位に食い込んでいた。 その人気の為か外伝で「レーヴェ物語」という彼が主役の漫画が連載されていた。 内容はFCからSCまでの内容を彼の視点から見たもので、彼の生涯とゲームでは見せなかった苦悩を描いている。 但し、一部内容がゲームと矛盾しているので注意がいる。 空の軌跡FCでの活躍 「ロランス・ベルガー」と名を騙り、各地で暗躍する。 猟兵上がりの男で、リシャール大佐にスカウトされ彼が率いる発足したばかりのリベール王国軍情報部に少尉として所属、という偽りの立場で行動。 あまり素顔で登場はしていないが、ちょくちょく姿を表していて、学園祭の劇を見物したり孤児院の火災からテレサと子供達の救出をしていた。 また部下の特務兵の一員を追撃してきたアガット・クロスナーと交戦したり、空賊のカプア家にハイジャックを示唆し、リシャール大佐のクーデターを促したりもしていた。 本作のもう一人の主人公たるヨシュアと何らかの繋がりを感じさせる描写など、非常に謎の多い人物として登場した。 ストーリー中では二回戦うことになる。どちらも終章。 一回目は闘技場。 部下3人を連れて4vs4の戦い。 部下も中々ウザい。 強いことは強いが、リシャールの指示で思いっきり手を抜いており、エステル達に勝ちを譲る。 二回目はグランセル城バルコニー。 アリシア女王開放作戦の最後の敵として登場。 エステル、クローゼ、シェラザードの三人の前に立ちはだかる。 前回の戦闘とは桁違いに強く通常攻撃の他に、2回分の完全防御の「アースガード改」、HP回復の「ティアラル」、範囲ダメージ+混乱の「シルバーソーン」と強力なアーツまで使ってくる。 こちらのアーツの発動を潰す「零ストーム」といういやらしい技のほか、そして《剣帝》の代名詞であるSクラフト「鬼炎斬」で大ダメージを与えてくる。 敵キャラクターとして初めてSクラフトを使用してくるキャラでもあるので印象に残っている人も多いのでないだろうか。 パーティーが3人(しかも体力攻撃力共に低い女性キャラ×3)という悪条件もあって、間違いなく今までで最強の敵であり、対策無しに勝つのはかなりの難易度。 シルバーソーンは複数を巻き込めない状況では使わない、アーツ詠唱中のキャラがいる時に行動が回ってくると必ず零ストームを撃つという行動パターンを逆手に取って時間はかかるがハメ殺しが出来るのは内緒 その強さからか敗北してもストーリーは進むようになっている(逆に言えば勝利してもあまりストーリーは変わらない。勝てば驚かれて負ければ失望されるくらい) 勝利した場合はエステルを侮っていた事を謝罪。 「父カシウスの域にいずれ到達出来るかもな」と賞賛するが、直後に反撃してエステル達に勝利を納める。 これほど強いのに本人は「ちょっと本気だす」程度でまだまだ実力を出し切っていない。 軌跡シリーズではよくあること その後、色々伏線を残しバルコニーから飛び降りて姿を眩ます。 かなりの高さから落ちて無事なのも軌跡シリーズではよくあること 空の軌跡SCでの活躍 ロランスの名を捨て正体を明かし、各地で行動を開始する。 旧知の仲である執行者No.ⅩⅤ《殲滅天使》レンからはヨシュアと共に兄貴分として懐かれていたようでよく彼女の頭を撫でていた。 その為、幼いながらも血塗れの道を歩く彼女の行く末を彼なりに気にかけていたようで、エステルの事で困惑する彼女に自分の目で見極める事の大切さを説き、アドバイスをしたりしていた。 中盤にて教授のかわりに実験を活動。 聖獣である古代竜レグナートを操り、街を強襲する外道行為を行って追撃してきたアガットと交戦。 彼の中途半端さを指摘して、軽くあしらいトドメを刺そうとするも彼を庇うティータの想いに折れて見逃し、エステル達に覚悟を決めるように忠告。 その後、実は無用な被害を抑える為に竜の暴走を抑えようとしていたのが判明したり、戦争で亡くなった子供達の墓に寂しそうな顔で花を供えたりと良い人フラグが立ちまくる。 生い立ちについても語られ、かつてのヨシュアの兄貴分でその姉であるカリンとは恋人関係だったという。 しかし、ある理不尽な事情から故郷は襲われヨシュアを庇ったカリンは命を落としてしまう。 最愛の人を失った彼はハーメルの悲劇を引き起こした人々の欺瞞を憎み、「この世を試す」という目的を果たす為に結社に入団した。 またカリンが死に際に穏やかで満ち足りた表情を浮かべ微笑みながら逝った理由が分からず、今もその答えを求めている。 アガットに自分と似ている所があると評したのも戦争によって大切な人を奪われたという共通点故。 ヨシュアに対しては兄貴分だったのは既に過去の事とし、立ちはだかるなら容赦なく切り捨てると語っている。 その一方で彼がエステルを救いに来た際にその気になれば二人とも始末出来るのに敢えて見逃したり 後の決闘直前にはカリンの代わりに心配し続けていた事を告げたりと、大切に思っていたのは変わっていなかったようで、ヨシュアを見守る事も彼の目的の一つになっていたようだ。 終盤、巨大浮遊都市《リベルアーク》の制圧を一人でやってのけ、生身で黒いドラギオンというロボットに乗って空を飛びエステル達が乗る高速巡洋艦《アルセイユ》の翼を切り落とし撃墜する。 リベルアーク中枢塔《アクシスピラー》頂上にて、レンら4人の執行者を撃ち破ったエステル達の前に三度立ちふさがる。 今まで闘った執行者と自分を同列に考えない事だと豪語して前回同様、圧倒的な強さをみせてくる‥‥と思いきや、PC版初期ではそこらのボスと同じくらいの強さであまり強くない。エステル達が成長して差が埋まったとも言えるが…… やはりレーヴェには圧倒的に強くあって欲しい人が多かったのか「弱すぎる」との意見が相次ぎ、有志の手によって「レーヴェ強化パッチ」が作られ、更に後公式も同様のパッチを作成、配布した。 結果としてお供のライアットセイバー含め、ラスボスよりも遥かに強いボスになってしまった。 まぁ、ラスボスの小林幸子EXより威厳があるから全く問題ないんですけどね! PSP版ではさらに強化。 2体だった分身が最高7体になりアーツ、クラフトともに死角はない。 特にナイトメアともなると泣きたくなる様な強さを誇り、軌跡シリーズの中でも最高難度という意見も多い。 また新技であるSクラフト「絶技・冥皇剣」を開幕早々に高確率でぶっ放してくる。 教授?残念ながら比べ物になりません。 その強さ故に例え勝つ事が出来なくてもストーリーが進める事が可能でヨシュアとの一騎討ちイベントになる。 《剣帝》として圧倒的な強さを見せつけヨシュアを完全に圧倒し、自身の目的「この世に問いかける為」という言葉の真意を告げる。 時代の流れ、国家の論理、価値観と倫理観の変化。様々な事柄の中、強大な力の前では人という存在は余りにも翻弄されやすく無力である。 そして時にその力の前に真実は隠蔽され、都合の良い出来事を真実として創り出されてしまう。かつて彼らを襲ったハーメルの悲劇のように。 しかし、圧倒的な力と存在感を持つ《輝く環》ならば人々に自身の脆弱さを思い知らせ、嘘偽りのない本当の「真実」を突き付ける事が出来る。 彼の目的は圧倒的な能力を誇る《輝く環》を使い、人々から「欺瞞」を無くし、第二第三のハーメルの悲劇が起きる事を阻止する事だった。 だがそれこそが欺瞞であるとヨシュアに指摘され、動揺。 「人は大きな力の前に無力なだけの存在ではない、10年に自分を救ってくれた姉さんのように」「その事にあんなにも姉さんを大切にしていたレーヴェが気づいていない訳がない」 その言葉に「カリンは特別だ!あんな人間がそう簡単にいてたまるものか!だからこそ人は試されなくてはならない!カリンの犠牲に値するのかを!」と常に冷静さを保っていた彼が初めて感情を露に激昂する。 しかし、「だったらそれは僕が証明してみせる!人は――人の間にある限りただ無力なだけの存在じゃない!」というヨシュアが歩んできた道の中で生まれた言葉に衝撃を受け、その一瞬の隙を突かれ剣を弾き飛ばされてしまい自身の敗北を認める。 その後は自分達に打ち勝ったエステル達に賞賛を贈るが、パーティーメンバー全員に対して異なるセリフが用意されていたりする。 こういうところでも優遇ぶりがうかがえる。 ヨシュアの成長を喜び、彼の言葉に目的の答えを得た以上はもはや結社に協力する義理は無くなったとし結社から抜ける旨を発言。 仲間入りフラグが立つも… そんなハッピーエンドを黙って見ているわけがない教授の乱入により背後からの不意打ちによって負傷、行動不能に陥ってしまう。 教授の企みを打ち砕こうとするエステル達を送り出し戦線離脱。 ……と思いきや、ラスボス「アンヘル・ワイスマン」戦でドラギオンに乗って颯爽登場。 ワイスマンが百日戦争を間接的に引き起こした黒幕である事を薄々察していたようで、その真偽を問い詰めて真相を把握。 空の至宝の力によるワイスマンの無敵バリア「絶対障壁」によって絶体絶命の窮地に追い込まれていたエステル達を救う為に盟主から授かった「外の理」で出来た剣《ケルンバイター》で「絶対障壁」を切り裂き、エステル達に活路を開く。 しかし、直後にワイスマンに反撃された一撃が致命傷となってしまう。 死を悟った彼は別れを拒むヨシュアに自分やカリンのように大切なモノを守る為に死ぬのではなく、守る為に生きろと諭し、エステルにヨシュアを支え続けてくれる事を懇願。 死の間際にカリンが微笑むように逝った理由を悟り、大切なモノを守れた事に安堵し、満ち足りた想いを抱きながら、彼もまた彼女と同じように微笑むように息を引き取った。 「…ふふ…しかしやっと…分かったぞ…」 「…あの時…カリンが…なぜ…微笑むように逝ったのか…」 「こんなにも…満たされた…気持ちだったん…だな…」 彼の生き様はヨシュアとエステルのみならず多くのキャラクターに影響を与えた。 空の軌跡the 3rdでの活躍 SCにて死亡したので出てきません。 その代わり、the 3rdには強力な剣の使い手《黒騎士》が登場する。 卓越した剣技とミステリアスな雰囲気、CV:緑川光も相まって怪しさ満点。 黒騎士‥‥ 何者なんだろう‥‥(笑) せっかくなので黒騎士についての説明すると、みたまんま正体はレーヴェ。 the 3rdの舞台《影の国》の支配者《影の王》がルフィナ・アルジェントの記憶からコピーして作り出した最大にして最強の守護者。 かつて、とある一件で彼女と闘ったようで痛み分けで終わったとの事。 ルフィナ本人は彼が弁えた人物だったから見逃して貰えたと語っているが、レーヴェ自身は借りを作ったと認識している。 彼を守護者に据える事が出来たのもこの借りが理由だったらしい。 この出来事の為かレーヴェはルフィナを買っており、ケビンから彼女の死を聞いた時は「惜しい女を亡くしたな……」と残念がっていた。 正体を隠していたのはうすうす彼の正体に気付いていたヨシュアがレーヴェと再会出来てもすぐに別れがきてしまう事を恐れた為。 ヨシュアの恐怖心が想念によって影響を受ける影の国が彼に仮面を纏わせたという。 戦闘ではドラギオンを召喚して共に襲い掛かってくる。戦闘力は高い。 が、それより以前に出てくるカシウスが強すぎるので印象は薄め。 決着後、メンバーとしばしの会話に勤しみながらも最後はヨシュアに別れを告げて消滅した。 因みに消滅の瞬間に彼の隣をよく見ると恋人カリンが佇んでいるというにくい演出がある。 レーヴェとしては裏闘技場のラストにて《剣聖》 《剣帝》のコンビとして出現。 チート親父ことカシウス・ブライトと組み、二人ともその名に恥じない強さを見せつけてくる。 が、低難易度ならハメ殺せる。 その後のシリーズでの活躍 亡くなっているので登場はない。 しかし、名前だけはエステルやレン、結社関係者との会話で度々言及される。 余談だが、零の軌跡にてレンがアリオスを見て、「わたし、カシウス・ブライトを見たけど あなたって剣の技量は彼より上じゃない。そうね、レンの知ってる1番強い人に匹敵するんじゃないの」と言っているがこのレンが言う一番強い人とはレーヴェの事だったりする。 またドラマCDでレーヴェと対峙した際に冗談じみたとはいえカシウス本人の「勝算の低い喧嘩はやらない」発言、また3rdのレーヴェやルフィナの守護者の中では剣帝が最強という発言などがある。 公式コメントでは「アリオスとレーヴェの戦闘力は同程度です。カシウスは剣から棒に得物を変えたことで戦闘力では2人に劣りますが、戦術や知識では大きく上回っています。よって、総合力では2人を超える感じでしょう」とコメントしている。 レーヴェの過去 出身はエレボニア帝国・ハーメル村 ハーメル村の悲劇(当該項目参照)の生き残りである。 かつては遊撃士を目指していた好青年であったが、故郷を失い、家族や恋人を失い、大切な弟分の心まで失い、社会や人間の汚さを目の当たりにした彼は修羅の道に落ちることとなる。 彼が結社に荷担していた理由は人間という存在を試すためであった。 人は弱さと欺瞞という罪を償うことが出来るのか‥‥ 聖人のようだった最愛の人の犠牲に値する贖罪が‥‥ またFCの数年前に結社の命令でD∴G教団の収入源の一部であった施設「楽園」をヨシュアと共に潰し、レンを引き取っている。 レンがヨシュアとレーヴェに懐いていたのはこの経緯から。 ○戦闘面 作中屈指の猛者なだけに強敵として立ちはだかる。特にFC二戦目とSCは負けイベントレベルの強さで調整されているので十分に用意して挑もう。 剣技だけでなくアーツについても卓越した腕前を持っているという設定からか、同格の達人達が余りアーツに頼らない中で彼は多用しているのが特徴か。 彼の戦闘時に流れる専用BGM『銀の意志』は名BGMとしてファンからは高い人気が誇る。 分け身 シリーズお馴染みのクラフトで初の使用者。FC2戦目除いて使用。実体を持つ分身を生み出す。剣帝が強敵たる最大の理由。 作品で微妙に性能が異なり、FCの初戦と3rdの黒騎士時の分身は倒せば消滅するが、SCの分身は数に上限があり、本体を倒しても分身体は消滅しないがそのぶんタフ。 特にSCの分け身は最大七体にも分裂し、零ストームなども使用してくるので非常に厄介。倒すのに手間取ると一方的にボコられ続けるので要注意。 「見切れるかな?」 破砕剣 FC初戦で使用。強烈な物理攻撃。気絶効果を持つ。 ティアラル アーツ技。回復アーツ。HP回復をしてくる。回復量はシリーズによって様々。 アースガード、アースガード改 アーツ技。全戦で使用。一度のみ攻撃を無効化する。改の方は二度無効化するチート技。チート過ぎたのか改はFC2戦目以外は使用されなかった。 シルバーソーン アーツ技。混乱付与の中円攻撃。 アンチセプト零 アーツ技。アーツ封じ効果を全体に付与する。SCでは使用されない。 零ストーム アーツ駆動に反応する嫌らしい技。駆動をキャンセルさせられる。 「遅い!」 鬼炎斬 《剣帝》の代名詞たるSクラフト。闘気と共に剣を振るい、周囲を凪ぎ払う。 気絶効果が付与されており、近付く程にダメージが増大する。 「受けてみよ……剣帝の一撃を!」 絶技・冥皇剣 鬼炎斬を上回る《剣帝》最大の大技。第2Sクラフト。剣に冷気を纏わせて放出する事で敵を凍らせ一気に打ち砕く。 大円+凍結付与の大ダメージ。高難易度だと、一発で即死する威力なので確実に防ぎたい。 特徴的なのは初手からいきなり使用してくるのもザラな所であり、ケビンのSクラフト「グラールスフィア」などで防ぐのが有効か。 「燃え盛る業火であろうと砕き散らすのみ……ハァァァ……滅!」 死後 彼の死を悼んだのはエステル達だけではない。 《身喰らう蛇》の執行者、上位幹部である使徒、更には盟主までもが惜しい人物を亡くしたとその死を悲しんでおり、人柄や力量など惜しみ理由はそれぞれ違うものの彼の死を残念がる者は多かった。 親しくしていたレンも勿論悲しんでいたが、3rdで幻影とはいえ再会し、別れを告げれた際には喜んでいた。 ヴァルターはレーヴェの実力に目を付けていたようで度々手合わせを申し込んでいたという。だがレーヴェはいつも理由をつけては断っていたようで結局相手にされなかったなと愚痴っていた。 ブルブランは自身とは違って明確な目的を持って結社に加入した彼が、命を落としながらも最期にはその目的を遂げれた事に安堵しており、レーヴェも今頃はあの世で満足しているのではないかと語っていた。 第二柱《蒼の深淵》ヴィータ・クロチルダからは好意を寄せられていたらしく、第四柱曰くレオンハルトに随分と惚れ込んでいたじゃないかとの事。 彼を「レオン」という愛称で呼んでおり、アプローチもしていたようだがレーヴェは振り返ってくれなかったという。 スタッフ曰く「レーヴェとヴィータが仲良く会話しているのは想像しにくい。相性自体も悪かったじゃないですかね」とか。 第七柱《鋼の聖女》アリアンロードからは彼女と渡り合える数少ない人物の一人として、よく訓練に誘われていたらしい。 ただ彼本人は稽古には積極的ではなかったようで「無理を言ってはよく稽古に付き合わせてしまいました」と彼女は当時を振り返っている。 作中最強と名高い彼女をして、「いずれは私をも超える剣士になったかもしれない」とその才覚を高く買われていた。 現状、彼女を上回るとされる者は存在しないので、死ななければ或いは作中最強になれてたかもしれない。 それ故に彼が亡くなったのを知った際には使徒の中でもその死を一際惜しんでいた。 尚、彼女の部下であるデュバリィとも知り合いで、あまり手合わせに積極的ではなかった様子を見せる彼にしては珍しく百を超える模擬戦した仲との事。 因みにレーヴェの勝率はおよそ99%、百回やって1回ぐらい一本を取られるかどうかと言った感じの模様。 最強の執行者と言われているマクバーンも、「レーヴェの阿呆」と言いつつも彼が死んでから張り合いがなくなった、どうも物足りない日々だったと口にしており、一目置かれていたようである。『閃Ⅲ』では、デュバリィとシャーリィが彼の墓参りに訪れた際、「マクバーンのお気に入りだった」とはっきり口にしている。 このように生前の交流関係が少しづつだが明らかになってきている。 盟主は彼の死も予測していたようで、漫画「レーヴェ外伝」では「遂にこの日が来ましたか」と発言。 本当に惜しい人物を亡くしたと語り、「せめて彼の御霊に安らぎがある事を」とアリアンロードと共に祈りを捧げていた。 因みにおよそ10年間も結社に属していた為か遊撃士にある程度は名が知られているようで、サラ・バレスタインはレーヴェの名を聞いた事があるような反応を見せていた。 死後、折れた彼の剣はヨシュアの手によってハーメル村の墓に供えられる。 最愛の人カリンと共に今もヨシュアとエステル、そしてレンの成長を見守っているだろう。 七耀暦1206年……巨イナル黄昏の呪いが極まった頃、それに連動する形で活性化した七耀脈によって高位次元の悪魔がハーメルに現れた。そしてその起点となっていたのはレーヴェの魔剣ケルンバイターだった。リィンがエステルやヨシュアと共にそれを撃退したとき……ケルンバイターを通してエステル達に忘れ得ない彼の声が聞こえた。 リベールの異変の当事者の彼らにとって因縁深いハーメルで、思いも寄らない嬉しい再会を果たした彼らは改めて黄昏の阻止を誓った。 「ふふ…しかしやっと…わかったぞ」 「…あの時…wiki籠りが…何故…微笑む様に逝ったのか…」 「追記修正とは…こんなにも…満たされた気持ちだったん…だな」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2017-10-26 20 22 56) 退場してかなり経った閃4でもホントに結社の大黒柱だったんだなと痛感する -- 名無しさん (2018-11-02 21 46 59) ↑新しく入ったセドくんが新しい大黒柱になってくれることを祈ろう。ところで、閃4で、ハーメルの悲劇の間接的原因であるイシュメルガが倒されて、レーヴェもあの世で喜んでるだろうな。 -- 名無しさん (2018-12-23 18 27 53) そういえば、ハーメルの裏には教授がいたことはつかんでいたけど、さすがにその下地には『黒』の呪いがいたことまでは見抜けなかったのかな。 -- 名無しさん (2019-01-12 13 23 20) ↑流石に知らなかった(わからなかった)だろうね。ワイスマンは知ってて呪いの実証実験兼ねて唆したとかありそうだけど -- 名無しさん (2020-10-08 11 01 49) お堂の鬼さんもパワハラ上司と出会わなければ剣帝さんみたいな柱に迫れるぐらい武術を磨けたのかもしれない…お堂の鬼さんは劇中最初の雑魚鬼な分違う意味で運が無さ過ぎたんや -- 名無しさん (2021-01-06 06 20 04) 盟主はどの程度レーヴェの存在を重要視していたのか… -- 名無しさん (2021-03-16 23 05 59) 彼が今のレンを見たらどれほど尊い微笑みを見せてくれるやら… -- 名無しさん (2021-08-26 20 39 54) 田舎の村で遊撃士目指してただけの若者なのに異界の王に次ぐ執行者になってるの凄すぎる -- 名無しさん (2021-10-20 22 22 21) 相応の過去を背負ってるとは言え、同等以上の実力者と違って出自や異能とか特別な要素ないのか…執行者たる資格に「心の闇」が必要だったり修練を極めて「理」に達する設定とかもあるし、執念で異常な実力を獲得するのは世界観に基づく理由もありそう -- 名無しさん (2021-10-24 18 41 06) 名前 コメント
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【ゲーム】英雄伝説VI 空の軌跡FC 【実況者】みやび。 【完成度】完結(08/11/02~08/12/27) 【動画数】part00~part131 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク1】http //www.nicovideo.jp/mylist/9225975 【マイリストへのリンク2】http //www.nicovideo.jp/mylist/9874529 【備考】 +... 名前 コメント
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軌跡シリーズ(ゼムリア大陸世界)の年表 時系列 作品別 空の軌跡 FC・SC・3rd 零の軌跡・碧の軌跡 閃の軌跡・II・III・IV 創の軌跡 黎の軌跡 暁の軌跡 シリーズ全体 年表 各作品の時系列照らし合わせ キャラクターの年齢・生年 キャラクターの没年 キャラクターの生没年 黎の軌跡基準の年表 七耀暦 出来事 以前 古代ゼムリア文明 0 《大崩壊》 0頃 リベール王国の建国 エレボニア帝国の建国 500 七耀教会による秩序形成 700 《D∴G教団》の結成 900頃 IBC(クロスベル国際銀行)創業 947 《獅子戦役》 947 《獅子戦役》の終結 1100 《民主革命》によりカルバード共和国成立 1110 リベール王国における貴族制度の廃止 1134 クロスベル自治州の成立 1150 《導力革命》 1178 《ノーザンブリア異変》(《塩の杭》事件) 1179 ノーザンブリア自治州の成立 1184 大陸横断鉄道開通 1192 《ハーメルの悲劇》 《百日戦役》 1193 リベール=エレボニア間の講和条約締結 1196 帝国によるジュライ市国併合 1198 《D∴G教団》殲滅作戦 1199 ガレリア要塞への列車砲配備 1202 英雄伝説VI 空の軌跡 FC帝国遊撃士協会襲撃事件リベール王国のクーデター事件 英雄伝説 空の軌跡 SC 1203 《リベールの異変》 英雄伝説 空の軌跡 the 3rd 1204 英雄伝説 零の軌跡 英雄伝説 閃の軌跡 英雄伝説 碧の軌跡《クロスベル事変》 エレボニア帝国の内戦《十月戦役》 英雄伝説 閃の軌跡 II 1205 帝国のクロスベル自治州併合《クロスベル戦役》 《北方戦役》 帝国のノーザンブリア自治州併合 1206 英雄伝説 閃の軌跡 III 英雄伝説 閃の軌跡 IV -THE END OF SAGA-《ヨルムンガンド戦役》(世界大戦) 1207 英雄伝説 創の軌跡《クロスベル再事変》、クロスベル自治州の再独立 1208 英雄伝説 黎の軌跡 1209 英雄伝説 黎の軌跡 II -CRIMSON Sin- このページに登録されているタグ 年表 時系列
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英雄伝説 閃の軌跡 part71-399~400 399 名前:閃の軌跡1[sage] 投稿日:2018/03/25(日) 09 34 44.48 ID X0FdRN3A0 [2/6] 背景 巨大軍事国家・エレボニア帝国ってところが舞台。 帝国には貴族と平民で成り立つ古い封建制度が残っているが、50年前の導力革命を契機に近代化の波が押し寄せている。 そんな中、帝国で初めて平民出身の宰相・ギリアス=オズボーンが登場。 国民からの支持を集め、皇帝からも絶大な信頼を置かれている一方、えげつないやり方で周辺諸国を併合しながら領土拡大路線を突き進む。 また近代化推進に伴い、古きを尊ぶ貴族勢力への牽制も欠かさない。 その結果、貴族vs平民・帝国vs周辺諸国というように、国内外共に軋轢を生み出している状況。 物語の4年前、エレボニア帝国の皇子オリヴァルトは、 流血も厭わないオズボーン宰相の強引な政策に不穏なものを感じ、隣国リベールに身分を隠して潜入した。 リベールでの旅を通じて、同国を混乱に陥れた秘密結社とオズボーン宰相が秘密裏に結託していることを確信。 リベールの事件が終結した後、オリヴァルトはオズボーン宰相との対決姿勢を鮮明にした。この辺が空の軌跡のお話。 帝国に帰還したオリヴァルトは、早速帝国に新たな風を吹かせるべく、 それまで名ばかり理事長を勤めていたトールズ士官学院という軍事学校を利用することに。 士官学院は元々身分でクラス分けされていたが、学院長などと協力して身分に関係ない特化クラス「Ⅶ組」を新設。 その出来たてのⅦ組に入学早々編入された、地方貴族の養子リィン=シュバルツァーが閃の軌跡の主人公。 400 名前:閃の軌跡1[sage] 投稿日:2018/03/25(日) 09 35 21.40 ID X0FdRN3A0 [3/6] Ⅶ組の面子は出身も身分もバラバラで、士官学院入学当初は事あるごとに諍いが絶えない状況。 Ⅶ組独特のカリキュラムにより、一月に一度帝国各地に実習へ行くが、そこで帝国が抱える深刻な対立関係を目の当たりにする。 そんな中で、貴族の養子という特殊な立場であるリィンを中心に、クラス内のわだかまりは徐々に無くなる。 実習先では、オズボーン宰相に恨みを持つ面々で組織されたテロリスト組織が出没するようになるが、各地でその企みを阻止。 色々あったが、最後はテロリスト組織のリーダーが乗った逃亡用の飛行艇が自爆。 リーダーは仮面をしていたのでその正体は最後まで分からなかった。 時を同じくして、士官学院にある旧校舎の地下は変な力で不思議なダンジョンみたいなことになっていて、 実践訓練代わりに探索とかしていたら、謎の声の導きで様々な試練とやらに付き合わされる。 試練を乗り越えたリィンはなにやら「起動者」という存在に選ばれたらしい。 「起動者ヨ、心セヨ。コレナルハ 巨イナルチカラ ノ欠片。世界ヲ呑ミ込ム 焔 ニシテ 顎 ナリ」 最奥には騎士のような姿をした巨大な人形が眠っていた。 人形を解析すると中に空洞があり、人が入れるかもしれないと推測。 テロリストの問題が一段落したかと思ったら、今度は帝国の隣に位置するクロスベル自治州で不穏な動き。 帝国と勢力を二分する隣のライバル大国・カルバード共和国に挟まれ、 政治的・軍事的に両国のサンドバッグと化しているクロスベルに、帝国政府はすっかり舐めプの姿勢。 しかしクロスベルに現われた1体のロボットにより国境の軍事要塞が文字通り消滅。 クロスベル侵攻に向かった一個大隊も全て壊滅。ロボットの振るう超常的な力の前に帝国は大混乱。 このロボットには、リベールを混乱に陥れた秘密結社の 幻焔計画 と、クロスベルの「至宝」が関わっている。 この辺りは碧の軌跡の話。 オズボーン宰相はクロスベル自治州との全面戦争を行うべく国家演説を行うが、 実は生きていたテロリスト組織のリーダーによって演説中に狙撃される。心臓のど真ん中を穿たれて宰相死亡。 その狙撃を合図に、帝国の名門貴族・カイエン公が率いる貴族勢力によるクーデターが勃発。 秘密裏に開発していた巨大人型兵器・機甲兵の前に、戦車しか持たない正規軍は刃が立たず、帝都は占領される。 このとき、テロリスト組織リーダーの正体が主人公リィンの良き先輩であり友人のクロウであることが判明。飛行艇の自爆は偽装だった。 さらに秘密結社の幹部ヴィータ=クロチルダが現われ、クロスベルと共に進めていた幻焔計画の第二楽章開始を宣言する。 つまりは目的の異なる3者が結託して帝国のクーデターを引き起こしたのである。 ・貴族勢力…古き封建制度を取り戻したい。閃2で分かるがカイエン公の私的な恨みも一因 ・テロリスト組織…宰相死んだヤッター!残りのケジメもつけてやんよ! ・秘密結社…リベールの 輝く輪 に続き、クロスベルと帝国の地に眠る女神の至宝を手に入れる 帝都占領後、帝都近郊にある士官学院にも機甲兵部隊が迫る。 学院を守るためリィン達Ⅶ組は迎撃に向かうが、人の手で機甲兵には太刀打ちできない。 やられそうになったその時、旧校舎の最奥にいた騎士人形が目覚め、リィンたちの元に飛んでくる。 「起動者」として選ばれていたリィンはその騎士人形「灰の機神ヴァリマール」に搭乗し、機甲兵を撃退。 やったかと思ったら今度はクロウが似たような騎士人形「蒼の機神オルディーネ」に乗ってやって来る。 彼も「起動者」に選ばれていた…しかもリィン達に出会うよりかなり前に。練度の差は歴然で、リィンはクロウに敗北。 リィン以外のⅦ組メンバーが生身のままでオルディーネを食い止めようとし、リィンは止めようとするが、 ヴァリマールはコア部分を損傷したため、ヴァリマール自身の判断で強制的に戦線離脱。 オルディーネと対峙する仲間達の姿が遠ざかる中、リィンの「やめろ!やめてくれえええ!」という叫びでエンディング。 405 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2018/03/26(月) 08 16 17.20 ID llUMv3+Q0 399 すみません訂正です オリヴァルトがリベールに潜入したのは2年前です 閃3基準で時系列ごっちゃになってました